よくある質問Q&A
お客様から寄せられた質問を掲載しております。
- Q110年ほど弾いていないピアノはもう使えないのでしょうか?
- ただ使っていないという理由では全くそういう事はありません。特に日本メーカーのピアノは設計等とても優秀です。そういった事情のピアノの調律に何度も伺っています(当社見解では50年以上はご使用可能と思います)。但し、定期的な調律・調整等を行っているピアノより手間は掛る可能性は非常に高くなります。
- Q210年ほど弾いていないピアノの調律を頼んだ場合,費用はどれ位かかりますか?
- 一概にいくらとは申し上げられませんが、調律作業だけでみると音程がかなり下がっている場合や張力を安定させる為の調律作業(これをピッチ上げ調律と言います)を行った場合、¥3,000~¥4,000程度余分に掛る可能性があります。
また、それ以外にピアノのからくり(これをアクションと言います)、鍵盤等の状態が悪く調整や修理を施さなければならない場合、その分の費用がかかってきます。そういった場合はきちんとご説明をさせて頂き、ご納得頂けた場合、作業に取り掛かからせて頂きますのでご安心くださいませ。
因みに、アップライトピアノでその場で対応できる修理でしたら高くても大体2~3万円位。アクションの引き取り修理(からくり部分や鍵盤等だけを取り出してお預かりする事です)が必要でも4~5万円位程度です。グランドピアノの場合だともう少し掛ると思います(これも、どの程度まで修正するかで変わります)。
ただし、オーバーホール(ピアノ全体部品の交換や弦の張り替え,塗装修理等)のご要望があった場合は別途お見積りさせて頂きます。
- Q3調律は毎年するものでしょうか?
- 基本的には最低1年に1回の調律は必要と思います。ピアノにかかる力いわゆる張力は標準ピッチ(世界統一基準A=440Hzこれをユニバーサルピッチと言います)で合わせた時、約20t(トン)の力がかかります。これは小型乗用車約20台分を釣り上げている事に匹敵します。この旋律を長時間維持するのは不可能です。特に日本は四季があり温湿度が1年を通し大きく変化しますので音程バランスは当然狂ってきます。
狂った旋律で音楽を奏でるのは感性上でもよい事とは思いませんので正しい音程で楽器を弾くことはとても大切です。一般のご家庭で正しい音程を維持するにはやはり1年という時間はピアノにとってタイムリミットと考えます。勿論かなりの量を弾かれる方(音大生や専門家、ピアノ教室で使用されるピアノ,それに匹敵される方)は半年、或いは3か月毎に調律されてます。これはピアノ独自と言った事ではありません。皆さんの身近な楽器、ギター、ヴァイオリン、といった弦楽器、いえ全ての楽器は演奏前に必ずプレーヤー自身でチューニングしていますよね。ピアノも同じで、特にコンサート等前には1日に2回ないし3回は調律する事があります。違いはプレーヤー自身でできないという事だけです。
- Q4友人からピアノを譲ってもらえることになったのですが、調律や修理の費用はどれくらいかかるのでしょうか?
- どの位調律をしていないかによります。前の持ち主様が毎年きちんと調律していれば、1年毎の調律費用で済むと思いますが、先にも申し上げましたがQ2の回答を参考にして頂ければと思います。また、この場合は運送費が余分に掛ります。
- Q5県外にピアノを移動したいのですが、対応してもらえますか?
- 勿論、ご対応させて頂きます。ご費用に関しましては場所とどの様な建物間の移動かをお伺いしお見積りさせて頂きます。無論ピアノを移動すると調律は狂ってしまいますので移動後調律されることをお勧めします。ピアノ調律に関しましては当社がお伺いできない様な遠方の場合、所属する日本ピアノ調律師協会は全国に支部がございますので信頼できる調律師をご紹介させて頂きます。
- Q6ピアノの移動料金を教えてもらえますか?
- 通常の引っ越し料金とは少し異なる為、お客様のご希望をお伺いしてお見積りさせて頂いております。移動させる建物(一軒家か集合住宅,また何階にあるか、玄関から運べるか否か,集合住宅でエレベーター使用可能か否か等々)から設置する建物の状況、運搬距離、日時指定等で料金が変わります。まずはお気軽にご相談頂ければと存じます。
- Q7めったに弾かないピアノも調律した方がよいのでしょうか?
- 経過時間と設置場所の諸条件で放っておいても狂ってしまいます。Q2,Q3の回答を参考に是非、定期的な調律・調整をお勧めします。
- Q8運送屋さんなどがするピアノの調律、クリーニングとは何が違うのでしょうか?
- 元々ピアノ工房でオーバーホールやピアノ預かり修理等の作業過程の中で行われていたものです。その中でピアノ内外部の掃除や外装・真鍮金属磨き等の工程だけ運送屋さんがやっていますので、仕上がりは同じですが、当然運送店はピアノ調律・調整できる知識・経験がありませんから、そこから先の作業は我々調律師が行っております。只、説明がしっかり行き届いているのか否か、お客様はピアノを預けきれいになって戻ってきたのでオーバーホールをしてもらったと勘違いされる場合があり、トラブルになるケースがあります。やはり運送はピアノ専門の運送店へ、ピアノメンテナンスは調律師・ピアノ工房それぞれの専門に任せる事が一番良いと考えます。
- Q9ピアノの買取、引取は取り扱っていますか?
- メーカー、機種、製造番号等お知らせ頂くか、下見をさせて頂く事も可能です(勿論査定下見は無料です)。
しかし、古い物、メーカー、ピアノの状態、設置場所等で値段がつかなくなる場合や、逆に処分料としてご費用負担をお願いしなくてはならないこともあります。まずはお気軽にご相談下さい。
- Q10エレクトーンやピアノは引き取ってもらえるのでしょうか?
- 対応はさせて頂きますが、エレクトーン(YAMAHAの商品名で総称は電子オルガン)はモデルチェンジが早く、古い物はお値段が付かない場合がほとんどです。
MIDI(ミディ/ミュ-ジカル・インストゥルメント・デジタル・インターフェースの略)非対応、又はレジストレーションのリーダー部がフロッピ-ディスクの場合は殆ど値が付かず費用負担対象になってしまうことが多いかと思います。